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海域火山データベース

伊豆東部火山群
Izu-Tobu Volcano Group
最終更新日 2024.8.6

位置

緯度
経度
標高・水深
点名
出典
34° 59.6'N
139° 07.8'E
-81m
手石海丘(最浅部)
1989年海上保安庁測量 世界測地系

火山の概要
(日本周辺海域火山通覧より)

伊豆東部火山群(手石海丘)
概位
35°00'N 139°08'E
海図
W1078
海の基本図
63621
伊豆半島東部地域に密集する玄武岩~デイサイト質の多数の砕屑丘,溶岩流,溶岩円頂丘などと,その東方海域に密集する多数の海底火山からなる火山群.伊豆半島東方海域では,過去度々群発地震が発生し,1989年には群発地震,微動とともに伊東市沖の手石海丘(34°59.6'N,139°07.8'E)で海底火山噴火があった.これは,伊豆東部火山群として有史以来初めての噴火である. 水路部測量船「拓洋」による手石海丘の噴火の観測では,水柱が断続的に上がり,その高さは最大で海面から113mに達した. 手石海丘は,この噴火で誕生した新しい火山で,直径450m,高さ約10m,最浅地点の水深81m,火口の直径約200m,火口の最深水深122mのマールである.

日本火山学会発行第四紀火山カタログより 火山名が完全に一致する場合のみ表示
火山名
概要
火山地形
年代
伊豆東部火山群
溶岩+火砕流+降下テフラ+ラハール溶岩+降下テフラ 陸上部分の火山75個 海底部分の火山51個
PC+LD+MA+LF+PF+SL
陸上の単成火山は15万年前から現在(14枚の外来テフラとの層位関係より推定).
1989年7月伊東市沖で海底噴火,手石海丘形成
火山地形略記号の説明
LF:溶岩流 PC:火砕丘 CA:カルデラ SC:成層火山(急斜面) SL:成層火山(緩斜面) LC:溶岩丘 LD:溶岩ドーム MA:マール PF:火砕流台地 MK:火山岩頚 RP:火山性裾野・扇状地

有史以来の概略活動記録

(日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋)
火山名
年月日
活動記録
伊豆東部火山群(手石海丘)
1993年(平成5年)5月
地震群発.以後ほぼ毎年地震群発
伊豆東部火山群(手石海丘)
1989年(平成元年)7月13日
伊東沖の手石海丘で海底噴火
伊豆東部火山群(手石海丘)
1989年(平成元年)7月11日
微動
伊豆東部火山群(手石海丘)
1989年(平成元年)6月30日
群発地震開始
伊豆東部火山群(手石海丘)
1978(昭和53年)~1989年(平成元年)
しばしば地震群発
伊豆東部火山群(手石海丘)
1930年(昭和5年)
地震群発(伊東沖)
伊豆東部火山群(手石海丘)
1870年(明治3年)
震群発

画像コンテンツ

掲載している資料は、出典を明記してご利用ください.
海底地形図
鳥瞰図1
鳥瞰図2

火山活動写真

海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.

1989年噴火の火山活動写真

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記事
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
1989年7月13日 18:39頃

測量中に噴火活動に遭遇.

18:39:57 2回目噴火
持続時間 約25秒間
最大高約18m 幅約51m

海上保安庁撮影

2回目噴火 1
噴火の衝撃による白波
【8.32MB】

2回目噴火 2

【8.27MB】

2回目噴火 3
18:39:57撮影
【8.22MB】

2回目噴火 4

【7.97MB】

2回目噴火 5

【8.36MB】
1989年7月13日 18:40頃

測量中に噴火活動に遭遇.

18:40:40 3回目噴火
持続時間 約15秒間

海上保安庁撮影

2回目噴火 6

【8.22MB】

2回目噴火 7

【6.96MB】

2回目噴火 8

【8.09MB】

2回目噴火 9

【7.96MB】

3回目噴火 1
18:40:40撮影
【7.13MB】
1989年7月13日
18:41頃及び18:43頃

測量中に噴火活動に遭遇.

18:41:25 4回目噴火
持続時間 約25秒間
最大高約113m 幅約231m

18:43:37 5回目噴火
持続時間 約20秒間
最大高約36m 幅約92m

海上保安庁撮影

3回目噴火 2

【7.87MB】

4回目噴火 1
18:41:28撮影
【7.61MB】

4回目噴火 2
18:41:30撮影
【7.38MB】

4回目噴火 3
18:41:37撮影
【7.79MB】

5回目噴火
18:43:40撮影
【9.02MB】

火山活動動画

海上保安庁が撮影した動画については出所明記でお願いします.
1989年7月13日

手石海丘の海底噴火
ウォータードーム・噴煙柱が現れる
海上保安庁 撮影
1989年7月13日

測量船「拓洋」から見た手石海丘

海上保安庁 撮影
1989年7月13日

噴煙が崩壊後、ベースサージ発生

海上保安庁 撮影

「伊豆東部火山群」活動記録

年月日
時間
記事
観測機関
2024/7/18
11:07-11:14
手石海丘に特異事象は認められなかった。
伊東市三野原付近の川奈崎南側の海岸に少量のやや濃い白色の変色水域を認めた。
伊豆熱川の海岸の一部に薄い黄白色の変色水域を認めた。
海上保安庁
2023/ 1/26
15:54-16:00
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認められなかった。
伊豆熱川の海岸線に薄い褐色の変色水域を認めた。
片瀬の海岸線に薄い褐色の変色水域を認めた。
海上保安庁
2022/ 7/12
11:22-11:29
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認められなかった。
伊豆熱川の海岸線に薄い黄褐色の変色水域を認めた。
片瀬に黄緑色の変色水域を認めた。
海上保安庁
2019/ 1/30
12:07-12:15
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認められなかった。
伊豆熱川の海岸線に黄褐色の変色水域が幅約50m、長さ約100mで分布していた。
片瀬の白田川北方に薄い黄緑色の変色水域が幅約50m、長さ約200mで、南方の防波堤付近に薄い黄緑色の変色水域が直径約20mの円形で分布していた。
河津の海岸線に黄褐色の変色水域がL字型で海岸線沿いに約250m、沖側に約300m分布していた。
海上保安庁
2018/ 3/ 3
11:19-11:24
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認めず。伊豆熱川の海岸線に幅200m、長さ100mで薄い褐色の変色水域が分布していた。
海上保安庁
2017/ 6/27
11:35-11:44
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認めず.伊豆熱川の海岸線に幅100~200m、長さ50~100mで薄い褐色の変色水域を認めた.
海上保安庁
2017/ 3/14
11:02-11:08
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認めず.伊豆熱川の海岸線に幅約100m、長さ約500mで薄黄緑色の変色水域を認めた.
海上保安庁
2016/12/24
11:28-11:43
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認めず.伊豆熱川の海岸線に幅約200m、長さ約1,500mで薄黄緑色の変色水域を認めた.
海上保安庁
2016/ 3/ 4
10:10-10:20
手石海丘付近及び熱川付近に変色水域等の特異事象は認めず.片瀬では、白田川河口の北北東約500m付近から海岸線に沿って南方向へ長さ約1.5km、幅約200mで帯状の茶褐色の変色水域を認めた.
海上保安庁
2014/10/17
11:34-11:40
手石海丘付近に変色水域等の特異事象は認めず.片瀬地区北側の海岸線に沿って、幅約100mで黄緑色の変色水域を認めた.
海上保安庁
2013/ 3/25
16:30-16:40
変色水を認めず.
海上保安庁
2012/ 8/26
15:37-15:40
変色水を認めず。
海上保安庁
2012/ 3/ 8
11:08-11:23
変色水を認めず。
海上保安庁
2011/11/17
15:10-15:15
変色水を認めず。
海上保安庁
2011/ 2/ 7
11:10-11:15
変色水を認めず。
海上保安庁
2009/12/25
15:05-15:09
変色水を認めず。
海上保安庁
2009/ 3/19
16:10-16:11
変色水を認めず。
海上保安庁
2008/ 7/21
13:33-13:35
変色水を認めず。
海上保安庁
2008/ 2/13
13:18
変色水を認めず。
海上保安庁
2007/ 7/10
10:48-10:49
変色水を認めず。
海上保安庁
2007/ 1/24
11:16-11:17
変色水を認めず。
海上保安庁
2005/ 3/ 8
10:01-10:04
変色水を認めず。
海上保安庁
2004/10/25
11:13-11:14
変色水を認めず。
海上保安庁
2003/ 3/10
 
変色水域等は認められなかった。
海上保安庁
1995/10/ 7
 
10/6~7まで自航式ブイ「マンボウ」を使用して震源域の海底地形調査を実施したが、海底地形に特異な変化は認められなかった.
※9月下旬から10月上旬にかけて伊豆半島東方沖で群発地震が発生した。
海上保安庁
1995/ 9/29
 
変色水等の異常を認めず.
※9/11から9月下旬にかけて伊豆半島東方沖で群発地震が発生した。
海上保安庁

鳥瞰図および平面図作成に使用したデータのうち、陸域部分のデータについては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第159号)
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