海域火山データベース
伊豆東部火山群
Izu-Tobu Volcano Group
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位置
34° 59.6'N
139° 07.8'E
-81m
手石海丘(最浅部)
1989年海上保安庁測量 世界測地系
火山の概要
(日本周辺海域火山通覧より)
伊豆東部火山群(手石海丘)
概位 35°00'N 139°08'E
海図 W1078
海の基本図 63621
伊豆半島東部地域に密集する玄武岩~デイサイト質の多数の砕屑丘,溶岩流,溶岩円頂丘などと,その東方海域に密集する多数の海底火山からなる火山群.伊豆半島東方海域では,過去度々群発地震が発生し,1989年には群発地震,微動とともに伊東市沖の手石海丘(34°59.6'N,139°07.8'E)で海底火山噴火があった.これは,伊豆東部火山群として有史以来初めての噴火である. 水路部測量船「拓洋」による手石海丘の噴火の観測では,水柱が断続的に上がり,その高さは最大で海面から113mに達した. 手石海丘は,この噴火で誕生した新しい火山で,直径450m,高さ約10m,最浅地点の水深81m,火口の直径約200m,火口の最深水深122mのマールである.
日本火山学会発行第四紀火山カタログより 火山名が完全に一致する場合のみ表示
伊豆東部火山群
溶岩+火砕流+降下テフラ+ラハール溶岩+降下テフラ 陸上部分の火山75個 海底部分の火山51個
PC+LD+MA+LF+PF+SL
陸上の単成火山は15万年前から現在(14枚の外来テフラとの層位関係より推定). 1989年7月伊東市沖で海底噴火,手石海丘形成
火山地形略記号の説明
LF:溶岩流 PC:火砕丘 CA:カルデラ SC:成層火山(急斜面) SL:成層火山(緩斜面) LC:溶岩丘 LD:溶岩ドーム MA:マール PF:火砕流台地 MK:火山岩頚 RP:火山性裾野・扇状地
有史以来の概略活動記録
(日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋)
伊豆東部火山群(手石海丘)
1993年(平成5年)5月
地震群発.以後ほぼ毎年地震群発
伊豆東部火山群(手石海丘)
1989年(平成元年)7月13日
伊東沖の手石海丘で海底噴火
伊豆東部火山群(手石海丘)
1989年(平成元年)7月11日
微動
伊豆東部火山群(手石海丘)
1989年(平成元年)6月30日
群発地震開始
伊豆東部火山群(手石海丘)
1978(昭和53年)~1989年(平成元年)
しばしば地震群発
伊豆東部火山群(手石海丘)
1930年(昭和5年)
地震群発(伊東沖)
伊豆東部火山群(手石海丘)
1870年(明治3年)
震群発
画像コンテンツ
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火山活動写真
海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.
1989年噴火の火山活動写真
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1989年7月13日 18:39頃
測量中に噴火活動に遭遇.
18:39:57 2回目噴火 持続時間 約25秒間 最大高約18m 幅約51m
海上保安庁撮影
2回目噴火 1 噴火の衝撃による白波 【8.32MB】
2回目噴火 2 【8.27MB】
2回目噴火 3 18:39:57撮影 【8.22MB】
2回目噴火 4 【7.97MB】
2回目噴火 5 【8.36MB】
1989年7月13日 18:40頃
測量中に噴火活動に遭遇.
18:40:40 3回目噴火 持続時間 約15秒間
海上保安庁撮影
2回目噴火 6 【8.22MB】
2回目噴火 7 【6.96MB】
2回目噴火 8 【8.09MB】
2回目噴火 9 【7.96MB】
3回目噴火 1 18:40:40撮影 【7.13MB】
1989年7月13日 18:41頃及び18:43頃
測量中に噴火活動に遭遇.
18:41:25 4回目噴火 持続時間 約25秒間 最大高約113m 幅約231m
18:43:37 5回目噴火 持続時間 約20秒間 最大高約36m 幅約92m
海上保安庁撮影
3回目噴火 2 【7.87MB】
4回目噴火 1 18:41:28撮影 【7.61MB】
4回目噴火 2 18:41:30撮影 【7.38MB】
4回目噴火 3 18:41:37撮影 【7.79MB】
5回目噴火 18:43:40撮影 【9.02MB】
火山活動動画
海上保安庁が撮影した動画については出所明記でお願いします.
1989年7月13日
手石海丘の海底噴火 ウォータードーム・噴煙柱が現れる 海上保安庁 撮影
1989年7月13日
測量船「拓洋」から見た手石海丘 海上保安庁 撮影
1989年7月13日
噴煙が崩壊後、ベースサージ発生 海上保安庁 撮影
「伊豆東部火山群」活動記録
鳥瞰図および平面図作成に使用したデータのうち、陸域部分のデータについては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第159号)
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