海上保安庁総合職職員採用情報

先輩の皆さんの明るい空気に惹かれて


H24入庁(3年目)
海洋調査課大陸棚調査室*

理工学部(専攻:物理科学)
採用区分:理工Ⅰ


 私は平成24年度に入庁し、海洋調査課大陸棚調査室に配属されました。 大陸棚調査室は、航海の安全や環境保全、更には海洋権益の確保のために、様々な海洋調査を実施しています。 私はデータ解析担当として、重力等の地球物理データや海底地形データの解析作業に取り組んでいます。 大陸棚調査室では測量船に乗る機会が多くあり、私もこれまでに何度か船に乗り調査に参加してきました。 船酔いに苦しめられる事もありますが、実際に現場で乗組員の方達と協力して作業し、 測量の段階から調査に関わる事により、その後の解析作業に対するモチベーションが高められます。

 大学時代、私は放射光物理を専攻していました。 真夏でも肌寒く感じる放射光施設の中で一日中数センチサイズの試料とにらめっこする研究生活で、 船での調査に赴き海という地球を相手に取り組む現在の業務とはとてもかけ離れていました。 しかし、大学の講義や研究の経験は、測量機器の理解やデータの解析に活きていると感じています。

 元々私は公務員を志望していましたが、海洋情報部についてはあまりよく知りませんでした。 春の霞が関OPENゼミに参加しいくつかの省庁の業務説明を聞いた後、 最後のコマの海洋情報部の業務説明で、 いい意味で年次の壁を感じさせないまるで理系の研究室のような雰囲気に驚き、 興味を持ちました。その後の官庁訪問でも、自分の業務を誇らしげに語り、 分野の異なる私の研究内容を熱心に聞いてくれる面接官や先輩の皆さんの明るい空気に惹かれて入庁を決めました。

 海洋情報部の総合職職員は行政官としての技能に加えて科学的な専門性が求められる為、 入庁してからも勉強の毎日です。 けれども新しい事を学ぶというのは苦労と同時に自分の成長も感じられ、 日々楽しみながら業務に励んでいます。就職活動中の皆さん、 専攻に関係なくほんの少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ当庁を訪問してみてください。


※本記事はH26年度時点のものです。