海上保安庁総合職職員採用情報

地域を支える海洋情報部の仕事


H20入庁(10年目)
第十管区海上保安本部海洋情報部監理課

理学部(専攻:地球科学)
採用区分:理工Ⅲ

「執務室にて」


 みなさんこんにちは。海上保安庁海洋情報部に興味を持っていただきありがとうございます。 現在、私は鹿児島県にある第十管区海上保安本部海洋情報部というところに勤務しています。 海上保安庁海洋情報部は、本庁海洋情報部とよばれる霞ヶ関だけでなく、地方の機関として北は北海道から南は沖縄県まで各地に11の管区海洋情報部によって構成されています。 私も今年度地方に勤務するまでは、入庁以来東京での勤務だったため、今は毎日が新鮮に感じています。 本庁海洋情報部の業務内容等については、過去の先輩からのメッセージにお譲りし、ここでは管区海洋情報部での勤務について簡単にご紹介します。

 管区海洋情報部では、管内の船舶の航行安全を守るために、管内港湾等の海図を作成または最新維持するための測量を実施しています。 また、例えば港湾工事やイベント等の海域利用がある際に付近の船舶に航行安全情報としてお知らせする、というような業務を行っています。 私は専門官として上記の業務に携わりつつ、海洋情報業務の広報活動を行っています。 海洋情報部の業務が船舶の航行安全の担保に直接的に寄与する場面に関われることや広報活動をとおして地域住民の方々と直接触れ合うことに仕事のやりがいや楽しさを感じます。

 最後に、海洋情報部が気になるという方へのメッセージとして、「学生時代の専門はあまり気にしなくても大丈夫」ということをお伝えしたいです。 私自身、専攻は地球科学でしたが、海洋情報部には学生時代の知識(例えば地質)を生かせる業務もあれば、 専攻とは全く違う分野での新たな学びの機会も多く、みなさんの知的好奇心を満たす業務がきっとあると思います。 ここでは、技術系総合職として海洋情報部の技術部門をリードし、 技術面から日本の海洋政策を支えたり海洋権益を確保したりするための仕事はもちろん、現場に近い場所で働くことも出来ます。

 地球全体に広がる海のように、将来海洋情報部で、地域、国、世界をフィールドに活躍していただけるとうれしいです。


※本記事はH29年度時点のものです。