国際協力の最前線に立って
H18入庁(10年目)
インドネシア共和国運輸省
工学部(専攻:電気)
採用区分:理工Ⅰ
皆さんは「国際協力」という言葉にどんなイメージを持っていますか。
アフリカの貧しい子供たちへの支援、コミュニティの開発、灌漑の整備など幅広いフィールドがあります。
実は、海上保安庁にも、国際協力に関する仕事はたくさんあり、その中の一つとして、私は、今、インドネシア共和国の運輸省でJICA専門家として働いています。
私が担当しているのは、インドネシア国内における海上交通の一層の安全を確保するプロジェクトで、日本が長年培ってきた海上交通分野の経験やノウハウをインドネシア側に移転するのが役割です。
これだけ聞くと、簡単な仕事と思うかもしれませんが、インドネシアは、気候、習慣、宗教、言語など様々な分野で日本とは大きく異なり、当然ですが仕事の進め方も全く違います。
インドネシアに着任して数か月、私はインドネシア運輸省の中で多くのインドネシア人と共に仕事をしていますが、相手を尊重しつつ、どのように仕事を進めればいいか毎日悪戦苦闘しています。
それでも、学生の頃からいつか携わりたいと思っていた国際協力の仕事に対して、大変やりがいを持って仕事をしています。
私は、海上保安庁入庁後の9年間、霞が関で交通部門を中心に仕事をしてきました。
整備部門、計画部門、安全部門、時には総務部門を経て、海上保安官としての様々な経験を積み、そして今年、念願だった国際協力の舞台に飛び込むこととなりました。
私が皆さんに伝えたいのは、学生時代に思い描いていた将来の自分は、海上保安庁でも何らかの形で実現することができます。
是非、一度、海上保安庁を訪問し、いろいろな話を聞いてみて下さい。
きっと、新しい何かが見つかると思います。
皆さんの訪問をお待ちしています。
※本記事はH27年度時点のものです。