「技術」をベースに幅広い政策展開を
H14入庁(14年目)
計画運用課 主任計画運用官
工学部(専攻:都市工)
採用区分:理工Ⅰ
海上保安庁交通部と聞いて、皆さんは何をイメージするでしょうか。
多分、何もイメージできない人が大多数でしょう。
ですが海上保安庁ならイメージできる人が多いと思います。
「海猿」で有名になりましたからね。
海難があったら救助するという海猿がイメージしやすいと思います。
では、もし海難がなかったら。
海難で国民は命・財産を失うことなく、さらに海猿も救助に向かわなくて済む。
究極的に海難ゼロを目指している組織それが海上保安庁交通部です。
その海難ゼロを達成するために、交通部はさまざまな政策ツールを持っています。
海上交通三法をはじめとする法令、海の道しるべとなる航路標識などです。
その政策ツールを用いるフィールド全体が技術職の活躍の場です。
交通部の技術には、電気電子、光工学、無線工学、情報工学、土木建築などが用いられますが、当然、大学でそのような勉強をしていた方が業務に有益です。
ただ、それよりも大事なものが、技術的な論理的思考をベースにした課題解決能力です。
必要な技術は、そのような論理的思考、課題解決能力があれば、入庁してから勉強して取得可能です。
私は都市工学という海の交通に関係の薄い専攻でしたので入庁してから苦労はしましたが、現在必要な技術を取り扱って政策立案しています。
これが出来るのも現場に行く機会があることが大きいと思います。
本庁で設計した機器、ルールが現場でどのように使われるか出張で実感するだけでなく、管区本部、保安部の現場に赴任したときに、それらを実際に用い、さらにどうすればいいのか考えることができる。
実際の現場の技術力に裏打ちされた政策展開が出来る、それが海上保安庁交通部の魅力だと思います。
訪問お待ちしております。
※本記事はH27年度時点のものです。