海上保安庁総合職職員採用情報

「海上交通の安全」に「技術」で貢献する


H8入庁(20年目)
第四管区交通部 企画調整官

工学部(専攻:電気工学)
採用区分:電気電子

「ベトナムの国際会合で公演中」


 海上交通の特徴はそれぞれの海域で異なります。 第四管区は、管内に製造業を中心とした中部経済圏を擁しており、輸出入に伴う海上輸送の割合は高くなっていることから、その安定は重要課題となっています。 ちなみに名古屋港は、貨物・貿易取扱量日本一です。 その一方でマリンレジャー、漁業活動も盛んなこの海域の海上交通安全の確保のため、第四管区海上保安本部では様々な施策を推進しています。 私は、それを担う交通部の企画調整官として、管区本部が実施する海上交通行政に関する企画立案や総合調整に携わっています。
 海上保安庁に入庁して、海上交通行政に携わるようになってからあっという間に20年がたってしまいました。 海上用ディファレンシャルGPSシステムの導入に必要な機器の調達、VTS機器の設計・調達など技術系らしい仕事もしましたが、 海上保安庁の政策の総合調整、危機管理、海上交通に関する国際会議対応などの国際業務、救難業務、JICAを通じた東南アジア諸国への技術協力など、 入庁当初は考えてもいなかったような業務に携わることができました。 そういう意味では、当初私が考えていた自分の適性とは違う分野への適性を見出してくれたのだと感謝し、またそういう業務にやりがいを感じています。 ですが、やりがいを感じるそのバックボーンには、自分に「技術」という裏付があるからだとも感じています。 施策を実行するには技術の裏付も必要です。 技術を理解し、その限界を見極めた上でそれを施策に反映させる、それが出来るのは技術系職員をおいてほかにいません。
 技術者として見たときの海上保安庁での業務の魅力とは何か、その一つは現場を持っていることです。 自分が設計・積算・検査などで携わった機器が、実際に現場で使われ、航行安全に寄与している姿を見て、達成感を味わう、技術者としては至福の喜びでしょう。 また、航行援助施設・危機の世界ではわが国で唯一無二の存在である、つまりトップランナーであることもその一つです。 それ故業務に直結することを研究している大学などはありませんが、それはどんな分野の技術者でも海上保安庁で活躍する場があるということです。 さらに海に関することはなんでも取り扱っている海上保安庁では、技術に限らず、海に関するさまざまな分野での業務に携わる可能性がある、それも魅力の一つでしょう。
 さあ、あなたも「海上交通の安全」に「技術」で貢献してみませんか?海上保安庁はいつでも門戸を開いています。


※本記事はH27年度時点のものです。