海上保安庁総合職職員採用情報

海の安全に貢献する


H26入庁(4年目)

専攻:伝熱工学
採用区分:工学

「霞が関の執務室にて」


 私は現在、海上保安庁の仕事を支える船艇を取り扱う部署で船艇に搭載している機器の設計に関する仕事をしています。 将来の就職先を考えている皆様に、私の経験を元にした、海上保安庁での業務やその魅力について少しばかりではありますがご紹介します。

○様々な業務
 海上保安庁に入庁してから4年目ですが、この間に様々な業務を担当させていただきました。 船舶が安全に航行するために必要な航路標識の整備、東京湾の新たな管制を実現するための法律改正、海上交通に関する国際会議の運営、船艇に搭載する機器の設計etc… 一見関連のないように思える仕事をやってきているかのようにも見えますが、共通して言えることは、技術的な観点から安全に関わってきたということです。 1つ政策を実現するにしても様々な技術・幅広い知見が必要になります。 皆さんの中には、自分の専攻してきた分野が、海上保安庁では生かされるかどうか不安な人もいるかもしれませんが、ご安心ください。 海上保安庁は海に関する幅広い業務を行うことから、様々な専門性を持った人を求めています。 灯台に設置する機器について考える場合には、機械の知識、船舶からの排出ガスについて考える場合には、化学の知識、船舶への情報提供について考える場合には通信の知識。 海上交通に関する分野だけでも多くの知識が必要であり、皆さんの持つ能力は海上保安庁でいかんなく発揮されることになるでしょう。 また、様々な業務を経験することで自分の専門分野、強みを増やすこともできます。

○現場とのつながり
 「公務員」というと、パソコンの前で仕事をするイメージを持つ人がいるかもしれません。 そのような仕事もありますが、海上保安庁では、全国各地に「現場」を持っており、実際に現場に赴いて作業をするということも多々あります。 実際に現場に赴いて実物を見て、船舶を運航する乗組員の皆さんや機器を製造するメーカの方などと意見を交換することによって、データでは表すことのできない「感覚」をプラスすることができます。 また、自分が取り組んだ業務が目に見える形で現れる。 これは「海」という現場を持つ海上保安庁ならではの魅力ではないかと思います。 構想を練るスタートの段階から、現場で運用され、新たなものに換装される、一つのプロセスに立ち会うことができます。

○最後に
 私が入庁してからの4年間でも、仮想的な航路標識、東京湾の一元的な管制といった様々な新しい機器やシステムの構想が生み出され、現場に導入されています。 また、私自身も入庁前は予想もしていないような仕事を経験しています。 様々な業務の中で、時には大変な思いをすることもあるかとは思いますが、スケールの大きい仕事を担当し、それを達成する喜びは何にも変えがたいものがあります。
 「海の安全に貢献する」海上保安庁では大いなる志を持ち、様々な視点から貢献できる皆さんをお待ちしています。


※本記事はH29年度時点のものです。