海域火山データベース
青ヶ島
Aogashima
位置
32°27' 30''N
139°45' 33''E
423m
大凸部(三角点 青ヶ島)
日本活火山総覧(第4版)
火山の概要
(日本周辺海域火山通覧より)
青ヶ島
概位
32°27′N 139°46′E
海図
W1071
海の基本図
64225 64225-s
青ヶ島は東京の南方360kmに位置する火山島である.山体の最高点は大凸部(32°27.5′N,139°45.5′E,423m)であり,島の南部に計1.5kmのカルデラとその中央に中央火口丘である丸山を持つ.カルデラ外輪山は玄武岩(SiO2 51~52%),中央火口丘は安山岩(SiO2 61~62%)から成る.島の北端及びカルデラ内の数カ所に噴気孔.黒埼海岸には海中温泉の湧出がある.
海底部分を含めた青ヶ島火山全体は水深1,200m~1,400mまで延びており,北北西-南南東の方向性を持つ.海底部にはこの走向に平行していくつもの側火山体が認められる.青ヶ島火山の東方には,第2青ヶ島海丘と第3青ヶ島海丘を外輪山に持つ東青ヶ島カルデラがある.
青ヶ島付近に分布する磁気の正異常域は,山体斜面を超えてさらに南側にまで延びている.この方向に沿ってマグマの貫入活動の存在が推察される.
日本火山学会発行第四紀火山カタログより 火山名が完全に一致する場合のみ表示
青ヶ島
溶岩+火砕流+降下テフラ+岩なだれ
SL+Ca
(池之沢火口 1.7km×1.5km)
1652年 噴煙(八丈島年代記) 1670年よりおよそ10年間,大池より火山灰噴出(南方海島志)
1780年7月18-25日 地震群発,8月15日大池・小池の水位,水温上昇.
1781年5月3-4日地震群発.5月4日降灰.1783年4月10-11日地震群発,火山礫,スコリア,火山灰降下,全家屋63戸焼失.池之沢火口内に丸山火砕丘の形成.
1785年4月18日火口原から火砕物,溶岩噴出.5月末まで続く.327人のうち130-140人死亡,他の住人は八丈島へ避難(青ヶ島諸覚ほか).
火山地形略記号の説明
LF:溶岩流 PC:火砕丘 CA:カルデラ SC:成層火山(急斜面) SL:成層火山(緩斜面) LC:溶岩丘 LD:溶岩ドーム MA:マール PF:火砕流台地 MK:火山岩頚 RP:火山性裾野・扇状地
有史以来の概略活動記録
(日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋)
青ヶ島
1785年(天明3年)
噴火.4月18日火口原から噴煙.赤熱噴石,泥土噴出.5月頃まで続く.327人の居住者のうち130~140名が死亡と推定.残りは八丈島に避難し,以後50余年無人島となる.
青ヶ島
1780~1783年(安永9~元明3年)
噴火.
画像コンテンツ
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海底地形図
鳥瞰図1
鳥瞰図2
地質構造図
SAR画像(北方から撮像)
10 Apr. 2024
SAR画像(東方から撮像)
10 Apr. 2024
SAR画像(南方から撮像)
10 Apr. 2024
SAR画像(西方から撮像)
10 Apr. 2024
写真
海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.
2024/7/18 12:49
青ヶ島全景 南側
海上保安庁 撮影
2016/3/4 12:25
青ヶ島全景 北西側
海上保安庁 撮影
2013/ 7/ 8
青ヶ島北端黒埼付近 熱計測結果 海上保安庁 撮影
2013/ 7/ 1 10:19
黒埼付近の変色水域 海上保安庁 撮影
2012/ 8/26 12:34
黒埼付近の変色水域 海上保安庁 撮影
2012/8/26 12:32
青ヶ島南東の円形変色水域 海上保安庁 撮影
2012/ 3/ 8 12:44
三宝港付近の変色水域 海上保安庁 撮影
2011/11/17 14:19
青ヶ島全景 南南西側
海上保安庁 撮影
2011/11/17 14:23
三宝港
海上保安庁 撮影
2011/11/15 11:36
青ヶ島全景 南東側
海上保安庁 撮影
2002/9/5
青ヶ島全景 垂直写真
海上保安庁 撮影
「青ヶ島」活動記録
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