海上保安庁総合職職員採用情報

あなたの世界を広げる仕事


H15入庁(13年目)
環境調査課* 課長補佐

農学部 専攻:海洋生物環境学
採用区分:農学IV

「国際会議レセプションにて、担当した研修の卒業生とともに」


 皆さんは海保の仕事と聞いて、何を思い浮かべますか?海猿ですか?違いますか? 海猿を思い浮かべられた方には申し訳ございませんが、残念ながらこの総合職採用は海猿になるルートではありません。 我々総合職採用の職員は主に理系の大学を卒業し、特段の肉体的トレーニングを積むこともなく日々の業務に勤しんでいます。

 改めまして、こんにちは。私は平成15年に入庁してから12年が経ち、この春から課長補佐というポストに就いています。 課長補佐とは、文字通り課のボスである課長を補佐して業務マネジメントを行いつつ、課の将来ビジョンを立てていく立場です。 責任も大きく重要な仕事であり、当然忙しいのですが、それだけやりがいがあり、充実した日々を送っています。

 ほかの方々も書かれているように、海洋情報部は色々な業態を経験できる職場です。行政事務だけではありませんし、かと言って研究開発一本でもありません。 私の場合は海外勤務に出てみたかったので、入庁以来ずっと希望を表明し続け、 念願適って平成23年にモナコにあります国際水路機関(IHO)という国際機関の事務局に出向し、 現職に就くこの4月まで4年間、貴重な経験をさせてもらいました。
 海洋情報部の中心業務の一つは日本全国の海図を作成することなのですが、国際水路機関はその海図の書き方についての国際ルールを定めているところです。 国際機関の事務局というと何となく文系の人が行く職場のような印象があったのですが、国際水路機関の会議では、その性質上、非常に技術的な内容の議論が交わされており、 その事務局での仕事は、理系でもできる、いや、理系にしかできないものだというのが、私が最初に感じた印象でした。
 ここでは世界の航行安全のために各国は何を行うべきか、またどういう戦略で臨むべきか、そのために必要な国際ルールは何かといったことが日々議論されており、 世界から海難を一掃するという高い理想に向けて全力で邁進するというスケールの大きい公共奉仕の精神に触れました。
 またフランス語での生活には苦労させられましたが、現地の歴史、風土、文化、習慣は日本にいては想像もつかないほど、 全く異なるもので、その中での生活からは人生が一変するような経験を得ました。

 一旦大学を出ると、あとは学んだことを還元して働くだけだと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、 社会に出てからもまだまだ学ぶチャンスは多く、世界は拡がり続けます。 様々な業務に触れ、自身の世界をもっと広げ続けたいと願う冒険心を持ったそこのあなた!海猿ではない海保で私たちと一緒に働いてみませんか?


※本記事はH27年度時点のものです。