海洋情報部トップ > 海の情報 > 海域火山データベース > 伊豆大島

海域火山データベース

伊豆大島
Izu-Oshima
最終更新日 2019.2.14

位置

緯度 経度 標高・水深 点名 出典
34°43' 37''N 139°23' 40''E 736m 三原山火口内部 日本周辺海域火山通覧(第4版)
34° 43' 28''N 139° 23' 40''E 758m 三原新山(標高点) 日本活火山総覧(第4版)

火山の概要
(日本周辺海域火山通覧より)

伊豆大島及び付近
概位34°43'N 139°25'E 海図W1066 W1078 海の基本図63637
大島(736m)は北北西-南南東13km,東北東-西南西9kmの主に玄武岩から成る複式成層火山である.山頂(34°43.6'N,139°23.7'E)のカルデラ(直径3~4km)は東方に開く.島の伸長方向に並ぶ側火山からの山腹噴火が多い. 大島の東海岸沿いには大島火山の基盤を成す岡田,行者窟,筆島の古い火山が知られている.島の南端の波浮港は9世紀におきたマグマ水蒸気爆発で出来た池が,後の元禄地震の津波で開口したものであるといわれている. 1552年以降の噴火は主に山頂部で発生していたが,1986年11月の噴火では,三原山頂火口内で噴火後カルデラ床に側噴火がおこり,火口列は外輪山外側斜面にまで延びた.火山活動時期を通じて大島沿岸部に広く変色水が認められた. 大島の北及び東側の急斜面は相模舟状海盆(トラフ)に続く斜面である.大島の西方には北に開く馬蹄形の凹地形が隣接している.大島の長軸方向の延長部にあたる北西には,大島の側火山列として乳ケ埼海丘(水深217m,比高約350m),西乳ケ埼海丘(水深314m,比高約500m)などの高まりがあり,その北方延長部には東伊豆単成火山群がある.南東の延長部は波浮海脚にあたる.同海脚には間隔約800mで2列の側火山列がある.1987年の測量の結果,北東側の火山列に水深185mの側火山が新たに確認された.1954年と1987年の測量を比較すると,北東側の側火山列に水深の増加が著しく,最大100mもの増加があった. 大島の磁気異常は山体地形に伴う異常と北西-南東方向に伸びる磁気基盤の影響が重畳したもので,大島山体の平均的磁化は12a/mで,三原山のそれは6a/mである.1986年の噴火に関連して,三原山b火口付近に振幅300nt,波長約350mの熱消磁によるとみられる磁気異常が観測されていた.
大室出シ
概位34°32'N  139°18'E 海図W1066 W1078 海の基本図6640
伊豆大島南南東約10kmにある堆状の地形である.最浅部は堆北部の小山状に盛り上がる所(34°34.5'N,139°28.7'E,水深28m)であるが,それを取り巻くように,大陸棚外縁に相当する水深90~130mの平坦面が広く発達する.堆のほぼ中央部に凹地(大室海穴,水深199m)がある.カルデラ地形あるいは火口の一部を示すかは不明である. 大室出シから石英流紋岩,シソ輝石流紋岩が採取されている.

日本火山学会発行第四紀火山カタログより 火山名が完全に一致する場合のみ表示
火山名 概要 火山地形 年代
伊豆大島 溶岩+降下テフラ+岩なだれ+ラハール+火砕サージ sl+pc+ma 1更新世後期~完新世,岡田・行者窟・筆島の3火山をおおう. 泉津層群,古期大島層群,1500年前のカルデラ形成後の新期大島層群からなる. 1万年前-1500年前の古期大島層群の大噴火の周期はおよそ150年. 新期大島層群の大噴火 5世紀(S2),7世紀(S1),8世紀(N4),9世紀(N3),10(11)世紀(N2),12世紀(N1),13世紀(Y6),1338年?(Y5),1421年?(Y4),1552年?(Y3),1684-90年(貞享の大噴火,Y2),1777-92年(安永の大噴火,Y1),1876-1877年,1912-1914年,1950-1951年,1986年噴火
岡田 溶岩+降下テフラ sc 伊豆大島火山におおわれる,正帯磁,おそらく更新世
行者窟 溶岩+降下テフラ sc 伊豆大島火山におおわれる,正帯磁,おそらく更新世
筆島 溶岩+降下テフラ sc 伊豆大島火山におおわれる,正帯磁,おそらく更新世
火山地形略記号の説明
LF:溶岩流 PC:火砕丘 CA:カルデラ SC:成層火山(急斜面) SL:成層火山(緩斜面) LC:溶岩丘 LD:溶岩ドーム MA:マール PF:火砕流台地 MK:火山岩頚 RP:火山性裾野・扇状地

有史以来の概略活動記録

(日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋)
火山名 年月日 活動記録
伊豆大島及び付近 684年(天武天皇12年) 噴火
伊豆大島及び付近 1338年(延元3年) 噴火.西岸に達する溶岩流(側噴火).
伊豆大島及び付近 1421年(応永28年) 噴火.海岸に異変.南部に側噴火.
伊豆大島及び付近 1552年(天文21年) 噴火.東岸に達する溶岩流.
伊豆大島及び付近 1684年(貞享元年) 噴火.「貞享の大噴火」.溶岩北東海岸まで流出.火山活動7年間継続.
伊豆大島及び付近 1777~1779年(安永6~8年) 噴火.「安永の大噴火」.多量の溶岩を流出し,先端は東海岸から海中に流下.
伊豆大島及び付近 1912~1914年(明治45~大正3年) 噴火.
伊豆大島及び付近 1950~1951年(昭和25~26年) 噴火.
伊豆大島及び付近 1986年(昭和61年) 噴火.4か月半に及ぶ微動などの続発した前兆期間後,11月15日17時25分頃,三原山頂火口内で噴火.19日火口をあふれた溶岩はカルデラ床の一部に広がる.21日16時15分にカルデラ床で側噴火がはじまり,16時30分頃火口列は南東の三原山斜面(b火口列)にのび長さ約500mになる.17時45分頃外輪山を飛び越えて外輪山外側斜面(c火口列)に及び長さ3.3kmの火口列(b火口列南端からc火口列北端まで)ができる.溶岩は元町方面に流出したが途中で停止.22日の明け方までに13,000人の島外避難が行われた.
伊豆大島及び付近 1987年(昭和62年)11月 小噴火.

画像コンテンツ

掲載している資料は、出典を明記してご利用ください.
海底地形図1 海底地形図2 鳥瞰図1 鳥瞰図2
海底地形図 鳥瞰図1 鳥瞰図2

活動写真

海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.それ以外の機関等が撮影した写真については無断転載を禁じます

ファイルサイズの大きい画像ファイルは、“右クリック”+“対象をファイルに保存” でご利用下さい。
2012/8/26 15:19-15:28 2012/3/08 11:28-11:37 2011/2/07 12:20-11:33 2008/2/13 13:36

岡田港~風早埼付近
海上保安庁 撮影

乳ヶ埼付近
海上保安庁 撮影

筆島付近
海上保安庁 撮影

三原山山頂付近
海上保安庁 撮影

斜め・垂直写真

海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.それ以外の機関等が撮影した写真については無断転載を禁じます
2005/3/08 10:08-10:54 2003/11/04 11:00 2003/11/04 11:00 2002/9/04 10:30


三原山火口付近
海上保安庁 撮影


伊豆大島全景
海上保安庁 撮影


伊豆大島火口
海上保安庁 撮影


三原山火口付近
海上保安庁 撮影

「伊豆大島」活動記録

▼ クリックで開閉

鳥瞰図および平面図作成に使用したデータのうち、陸域部分のデータについては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第159号)