海域火山データベース
硫黄鳥島
Io-Torishima
最終更新日 2024.7.12
27°52'52''N
128°13'21''E
212m
方位・標高点
日本活火山総覧(第4版)
火山の概要
(日本周辺海域火山通覧より)
硫黄鳥島
概位
27°55'N 128°14'E
海図
W182B
海の基本図
65061 65061-s
鹿児島市の南西方約500kmにあり,南部のグスクと北部の硫黄岳の2個の火山が接合した周囲約8kmの火山島を成す.グスクは二重の成層火山の外輪山であり,中央火口丘として偏平な溶岩円頂丘がある.周囲に爆発火口跡があり,かすかに噴気がある.硫黄岳はグスクの北西部に位置し,約700m×500m の火口を持つ.成層火山体であり,火口縁の東側に最高標高点である方位(27°52′52″N,128°13′21″E,標高212m)がある.岩石は複輝石安山岩.今も硫気の噴出がある.有史以後の噴火は全て爆発的で溶岩を流出したことはない.1959年の噴火で無人島になる.
横当島
概位
28°48'N 129°00'E
海図
W231
海の基本図
65041 65041-s
奄美大島の名瀬北西約65kmにある.島は東峰(標高495m),西峰(標高259m)と呼ばれる円錐形状の二つの火山体が結合したもので島の周囲は約10kmである.両峰に火口を有す.海底からの比高は約1,300mである.一般に複輝石安山岩であるが東峰にはかんらん石を含むものがある. 横当島北方3kmの上ノ根島(標高280m)には火口跡と推定される凹地形がある.1986年の測量によると横当島の東方3kmに最深部784mのカルデラ地形が発見された.横当島はカルデラ形成後の火山である.
硫黄鳥島~第一鳥島海丘間の海丘
概位
26°50'N~27°35'N 126°55'E~127°55'E
海図
W182B
海の基本図
-
火山フロントと推定される位置に存在するもので,上記区間に以下のような浅所がある.火山性である確かな証拠はない.わずかに無名堆の隆起部に伴う磁気異常が認められ軽石が採取されている.
相ノ曽根
27°33'N 127°52'E
頂部水深347m.
伊平屋堆
27°25'N 127°42'E
頂部水深132m.
無名堆
27°17'N 127°29'E
頂部水深302m.
伊是名堆
27°04'N 127°12'E
頂部水深173m.
琉球曽根
26°50'N 126°58'E
頂部水深399m.
有史以来の概略活動記録
(日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋)
硫黄鳥島
1959年(昭和34年)
噴火.活動が1か月続き,泥,硫黄が海に流出.全島民86人は島外に移住.
硫黄鳥島
1903年(明治36年)3~8月
噴火.噴石,全島民が一時久米島に移住.
硫黄鳥島
1664年(寛文4年)
噴火.地震,死者あり.
画像コンテンツ
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写真
海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.
硫黄鳥島
2024/7/5 10:21
硫黄岳付近
第十一管区海上保安本部 撮影
2023/10/4 09:12
硫黄岳火口
第十一管区海上保安本部 撮影
2023/10/4 09:03
島西岸の変色水域
第十一管区海上保安本部 撮影
2022/11/4 16:12
硫黄岳火口の噴気と変色水域
海上保安庁 撮影
2018/7/14 11:15
硫黄岳西の変色水域
第十一管区海上保安本部 撮影
2012/11/28 10:40-11:10
硫黄岳火口にわずかな噴気
海上保安庁 撮影
2012/8/24 16:08-16:15
グスク火口北壁にわずかな白色噴気
第十一管区海上保安本部 撮影
2012/4/8 14:37頃
火口南西海岸付近に乳白色の変色水
第十一管区海上保安本部 撮影
2012/2/9 14:30-15:07
硫黄岳火口中央の陥没孔から白色噴気
海上保安庁 撮影
2012/2/9 14:30-15:07
グスク火口北壁にわずかな白色噴気
海上保安庁 撮影
2011/11/24 14:23-14:30
第七管区海上保安本部 撮影
2011/11/23 10:39-10:48
硫黄岳火口中央の陥没孔及び水たまり付近
第十一管区海上保安本部 撮影
2010/12/17 16:00-16:15
硫黄岳火口から白色噴気
第十一管区海上保安本部 撮影
2006/10/6 12:25-13:11
北側火口内の北側側壁及び中央部からの弱い水蒸気
海上保安庁 撮影
2006/6/24 13:42-13:43
北側火口の水蒸気と南西海岸付近の黄緑色の変色水
第十管区海上保安本部 撮影
2005/9/2 15:42
北側火口内の噴気孔からの水蒸気
第十一管区海上保安本部 撮影
2005/8/10
硫黄岳火口西側から撮影
第十一管区海上保安本部 撮影
2005/6/22
硫黄岳火口西側から撮影,水たまりの北側に水蒸気
第十一管区海上保安本部 撮影
2005/4/26
北側火口内から水蒸気の噴出
第十一管区海上保安本部 撮影
2005/4/26
グスク火口から少量の水蒸気
第十一管区海上保安本部 撮影
2004/9/1
北側火口からの水蒸気
第十一管区海上保安本部 撮影
2003/10/21
硫黄岳火口西側から撮影
海上保安庁 撮影
横当島
2022/11/6 12:44
横当島(東から撮影)
海上保安庁 撮影
2014/1/28
横当島の奥は上ノ根島
海上保安庁 撮影
2014/1/27
東峰と西峰の接合部に変色水域
海上保安庁 撮影
2012/2/10 11:10-11:33
接合部に薄褐色及び薄乳白色の変色水
海上保安庁 撮影
2003/10/21
海上保安庁 撮影
2002/11/18 12:35
海上保安庁 撮影
垂直写真
海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.
2014/1/25 14:33
海上保安庁 撮影
2014/1/28 11:37
海上保安庁 撮影
「硫黄鳥島」活動記録
「横当島」活動記録
鳥瞰図および平面図作成に使用したデータのうち、陸域部分のデータについては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第159号)