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海域火山データベース

明神礁
ベヨネース列岩
Beyonesu Rocks
(Bayonnaise)
最終更新日 2020.6.23

位置

緯度 経度 標高・水深 点名 出典
31° 55.1'N 140° 01.3'E -50m 明神礁(最浅部) 1998、1999年海上保安庁測量 世界測地系
31°53' 14''N 139°55' 03''E 9.9m Beyonnaise Rocks 1997年海上保安庁測量 世界測地系

火山の概要
日本周辺海域火山通覧より

ベヨネース列岩(明神礁)
概位31°53'N 139°55'E 海図W81 海の基本図64228 64228-s
東京の南方420kmに位置し,山体中央に7km×9kmの明神礁カルデラ,カルデラ内に中央火口丘である比高約650mの高根礁,カルデラ外輪山北東縁上に後カルデラ火山として明神礁を持つ複式火山である.比高は約1,400mで,山麓には多数の崩壊地形が見られる.また,西側外輪山の一部としてベヨネース列岩を持つ.ベヨネース列岩は3個の烏帽子型の岩と数個の小礁から成り,玄武岩で構成されている(SiO2 52%).明神礁は最浅水深50mの円錐形の山体であり,1870~1970年までの100年間に11回の噴火を起こしている,現在最も活発に活動している部分である.大噴火時には多量のデイサイト質軽石(SiO2 63~69%)を噴出している.1998年の調査において明神礁の火口中央付近から気泡が出ているのが確認された.
明神海丘
概位32°06'N 139°51'E 海図 - 海の基本図-
青ケ島南南東約40kmにある水深365mの海丘で七島-硫黄島海嶺の頂部の1つ.カルデラ地形(約水深1,300m)をもつ.カルデラを取り巻く外輪山の水深は400~700mである. 明神海山東側カルデラ壁から硫化物の鉱染を受けた岩石,熱水噴出孔生物の死殻を採取している.過去の熱水活動も確認されている.

日本火山学会発行第四紀火山カタログより 火山名が完全に一致する場合のみ表示
火山名 気象庁による活火山名 概要 火山地形 年代
明神礁 ベヨネース列岩 溶岩+降下テフラ Ca 1869年波浪礁 1906年噴煙
1915年2月浅瀬,4月海中噴火,6~7月海中噴火
1934年海中黄変色・硫黄臭
1946年2月新島,4月新島複数,10月新島高さ100m,12月新島沈下,波浪礁
1952年9月爆発新島出現・消滅,10月新島再出現
1953年3~4月大爆発多数・新島一時水没,8~9月大爆発多数・新島水没
1960年7月海中噴火,軽石抛出
火山地形略記号の説明
LF:溶岩流 PC:火砕丘 Ca:カルデラ SC:成層火山(急斜面) SL:成層火山(緩斜面) LC:溶岩丘 LD:溶岩ドーム Ma:マール PF:火砕流台地 MK:火山岩頚 RP:火山性裾野・扇状地

有史以来の概略活動記録

日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋
火山名 年月日 活動記録
ベヨネース列岩(明神礁) 1869年(明治2年) 海底噴火.
ベヨネース列岩(明神礁) 1870年(明治3年) 小島噴火.詳細不明.
ベヨネース列岩(明神礁) 1871年(明治4年) 海底噴火.
ベヨネース列岩(明神礁) 1896年(明治29年) 小島岩が噴出し烈しく波浪する.
ベヨネース列岩(明神礁) 1906年(明治39年) 噴煙,軽石浮流.
ベヨネース列岩(明神礁) 1915年(大正4年) 海底噴火.岩石噴出,噴煙.
ベヨネース列岩(明神礁) 1934年(昭和9年) 海底噴火.海水黄変,硫黄臭.
ベヨネース列岩(明神礁) 1945年(昭和20年)10~11月 乳白色の変色水.硫黄臭.
ベヨネース列岩(明神礁) 1946年(昭和21年) 新島出没.1月新島発見.2月長さ200m,幅150m.4月4個の新島(高さ約36m).10月高さ100mのもの1個.12月海面下に沈下.
ベヨネース列岩(明神礁) 1952~1953年(昭和27~28年) 大爆発を伴う新島出現.
9月17日海底噴火(明神礁と命名).新島は径百数十m,高さ数10m.中・下旬に大爆発.
9月23日新島沈没.
9月24日調査中の水路部所属第5海洋丸遭難,31名殉職.
10月11日頃再び新島出現(翌年3月11日頃消滅).
4月5日頃3たび新島出現(9月3日頃海面下に沈下).
ベヨネース列岩(明神礁) 1954年(昭和29年)11月4日 噴火.
ベヨネース列岩(明神礁) 1955年(昭和30年)6月25日 噴火.
ベヨネース列岩(明神礁) 1957年(昭和32年)5月2日 海面に深海魚の死体浮遊.海底火山活動によるものと推定.
ベヨネース列岩(明神礁) 1960年(昭和35年)7月21日 噴火.噴煙2,000~3,000m,軽石(石英安山岩であるが中に玄武岩の岩片を含む)浮遊.
ベヨネース列岩(明神礁) 1970年(昭和45年)1~6月 噴火.噴煙,軽石(両輝石石英安山岩)浮遊.
ベヨネース列岩(明神礁) 1971年(昭和46年)3月,8月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1979年(昭和54年)7月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1980年(昭和55年)11月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1983年(昭和58年)5月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1986年(昭和61年)10月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1987年(昭和62年)10月,12月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1988年(昭和63年)3月 変色水.
ベヨネース列岩(明神礁) 1993年(平成5年)6月 測量船「昭洋」,自航式ブイ「マンボウ」による調査結果によると最浅部は47m
ベヨネース列岩(明神礁) 1999年(平成11年)1月 測量船「昭洋」,無人測量船「マンボウⅡ」による調査結果によると最浅部50m,火口頂部付近から気泡噴出.
ベヨネース列岩(明神礁) 2017年(平成29年)3月 変色水.

画像コンテンツ

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海底地形図 鳥瞰図1 鳥瞰図2 地質構造図 地磁気異常図
重力異常図 フリーエア重力異常図 ブーゲー重力異常図 海底音響画像図 音響基盤深度図
地震波探査測線図 地震波速度構造図 海底地形図 鳥瞰図1 鳥瞰図2

明神海丘を含む

明神海丘を含む

明神海丘を含む

火山活動写真

海上保安庁撮影の写真は出典を明記してご利用ください.海上保安庁以外の機関等により撮影された写真の無断転載を禁じます.
明神礁
1952/9/23 13:40

連続写真 小坂丈予氏 撮影

観測船から撮影したため、ロープが写り込んでいる.
1952/9/23 13:13

連続写真 小坂丈予氏 撮影

ウォータードームの盛上がりの後、
噴火を開始しその後コックステール状の噴煙となる.
1952/9/23 13:13

小坂丈予氏 撮影

ウォータードームの盛上がりの後、
噴火を開始しその後コックステール状の噴煙となる.

斜め・垂直写真

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ベヨネース列岩
2015/8/18 14:07

海上保安庁 撮影
2012/8/25 16:34-16:38

海上保安庁 撮影
2002/9/4 12:30

海上保安庁 撮影

「明神礁」活動記録

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鳥瞰図および平面図作成に使用したデータのうち、陸域部分のデータについては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである.(承認番号 平15総使、第159号)