海域火山データベース
桜島
Sakurajima
最終更新日 2024.4.12
位置
31°35'33''N
130°39'24''E
1,117m
御岳(標高点)
日本活火山総覧(第4版)
31°34'38''N
130°39'32''E
1,060m
南岳
日本活火山総覧(第4版)
31°39.8'N
130°47.9'E
-77m
中央火口丘(若尊)
日本活火山総覧(第4版)
火山の概要
(日本周辺海域火山通覧より)
姶良カルデラ
概位
31°40'N 130°45'E
海図
W221
海の基本図
63511,63511-s
鹿児島湾奥部にみられる姶良カルデラは,約2.9万年前の流紋岩質マグマの噴火に伴って陥没したものであるが,それ以前にも繰り返し噴火があったことから,それらの結果が重なって現在みられる大型のカルデラが形成されたと考えられている.姶良カルデラの北東部には7km×5km の若尊カルデラがあり,周囲の姶良カルデラのカルデラ底より60m 以上深い凹地をなす.カルデラの東部に比高90m の中央火口丘を持ち,カルデラ床は後世の桜島の噴出物などの泥質物で覆われている.
若尊カルデラには地形とおおよそ対応した磁気異常が見られ,周囲の姶良カルデラよりやや低い傾向にあるが,重力異常は特に見られない.このことは,若尊カルデラの充填物の物性,化学組成などが姶良カルデラのものとほぼ同じであるということを示している.若尊カルデラ形成時の噴出物は新島(燃島)火砕流堆積物であると考えられており,その形成年代は約5,300±300年前~11,000年前の間である.若尊カルデラ西部及び中央火口丘付近に「たぎり」とよばれる活発な噴気活動が見られる.
桜島(31°34′51″N,130°39′19″E,1,040m)は,姶良カルデラの南縁部に生じた,主に普通輝石・シソ輝石安山岩の溶岩と火砕物(SiO2:57~67%)からなる成層火山である.有史以来の火山活動は海域においても見られ,火山活動に関連した地震によって津波も発生している.
有史以来の概略活動記録
(日本周辺海域火山通覧及び海域火山データベース活動記録より抜粋)
姶良カルデラ
2008年(平成20年)以降
昭和火口において非常に活発な噴火活動が続き,現在に至る.
姶良カルデラ
2006年(平成18年)頃
南岳火口,昭和火口において噴煙が見られるなど徐々に活動が活発化.
姶良カルデラ
1955年(昭和30年)以降
桜島南岳山頂火口からしばしば爆発的噴火.
姶良カルデラ
1946年(昭和21年)1月~11月
大噴火.山腹から溶岩流.
姶良カルデラ
1914年(大正3年)1月10日
噴火開始.「大正大噴火」.桜島と大隅半島が陸続きとなる.
姶良カルデラ
1782年(元明2年)1月
高免沖で海底噴火.
姶良カルデラ
1781年(元明元年)4,5月
4月高免沖の島で噴火.5月に高免沖で海底噴火.
姶良カルデラ
1780年(安永9年)9,10月
海底噴火.津波あり.
姶良カルデラ
1779年(安永8年)11月8日
噴火開始.「安永大噴火」.安永8・9年に桜島北東海中に海底噴火または隆起.9個の小島生成.その後沈没,また合わせて5個の島を形成.
姶良カルデラ
1471~1476年(文明3~8年)
噴火.「文明大噴火」.
姶良カルデラ
764年(天平宝宇8年)
海底噴火.三島生ずる.
画像コンテンツ
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写真
海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.
2024/3/18
11:40
昭和火口及び南岳(南方から撮影)
第十管区海上保安本部 撮影
2023/5/10
11:09
昭和火口及び南岳(東方から撮影)
第十管区海上保安本部 撮影
2023/2/14
11:21
昭和火口及び南岳(北東方から撮影)
第十管区海上保安本部 撮影
2023/2/14
11:21
昭和火口及び南岳の赤外線画像(東方から撮影)
第十管区海上保安本部 撮影
2022/11/6
10:51
遠景
海上保安庁 撮影
2022/7/27
11:29頃
遠景
第十管区海上保安本部 撮影
2022/7/27
11:12頃
東岸の塩屋ヶ元港
第十管区海上保安本部 撮影
2022/7/25
14:44
南岳火口
第十管区海上保安本部 撮影
2022/7/25
14:31
北岸(松浦付近)の変色水域
第十管区海上保安本部 撮影
2020/9/29
11:04
南岳B火口からの白色噴気
第十管区海上保安本部 撮影
2012/11/30
13:25
昭和火口及び南岳火口から噴煙
海上保安庁 撮影
2012/02/11
09:40-09:43
昭和火口の噴火
海上保安庁 撮影
2011/09/05
10:45-11:00
昭和火口内から白色噴煙
第十管区海上保安本部 撮影
2011/06/09
13:38-13:50
昭和火口内から白色噴煙
第十管区海上保安本部 撮影
2011/01/14
11:09-11:17
昭和火口内から僅かな白煙
第十管区海上保安本部 撮影
2010/10/22
09:41-09:52
昭和火口からの小爆発
海上保安庁 撮影
2010/01/26
10:38-10:50
13:43-13:56
南岳火口内から白色噴気
第十管区海上保安本部 撮影
2008/04/03
16:14
昭和火口からの小規模噴火
海上保安庁 撮影
2008/02/05
10:16
噴煙上がる南岳(写真やや左側の大きな噴煙)と昭和火口(写真中央やや下の小さな噴煙)
海上保安庁 撮影
2008/02/04
12:18
噴煙上がる南岳(写真左側)と昭和火口(写真右側斜面)
海上保安庁 撮影
2007/12/06
12:03
噴煙が立ち上っている桜島
海上保安庁 撮影
2007/12/02
14:08
写真中央の南岳火口及び昭和火口から噴煙が立ち上っている。写真左上部には、北岳が見える
海上保安庁 撮影
2007/11/30
10:23
南岳火口から薄青緑色の噴煙が立ち上っている
海上保安庁 撮影
2007/05/24
10:42-10:45
昭和火口を東南東から撮影
第十管区海上保安本部 撮影
2007/05/24
10:42-10:45
昭和火口を南から撮影
第十管区海上保安本部 撮影
2006/10/07
10:06-10:15
南岳火口と昭和火口
第十管区海上保安本部 撮影
2006/07/26
11:22-11:24
南岳火口と昭和火口の噴気及び水蒸気
第十管区海上保安本部 撮影
2006/06/16
11:10-11:13
昭和火口の火山灰
第十管区海上保安本部 撮影
2006/06/14
10:39
昭和火口付近に新たな火口が゙誕生した
第十管区海上保安本部 撮影
2005/08/16
南岳火口を東方より見る
第十管区海上保安本部 撮影
2005/05/25
南岳火口を南東方から見る
第十管区海上保安本部 撮影
2005/04/23
南岳火口を東方から見る
第十管区海上保安本部 撮影
2005/02/23
13:33
噴火口から白煙が上昇している。
第十管区海上保安本部 撮影
2005/02/23
10:25
噴火口から白煙が上昇している。
第十管区海上保安本部 撮影
2002/11/20 14:47
桜島
海上保安庁 撮影
2002/11/20 14:47
桜島新島
海上保安庁 撮影
2002/11/17 15:48
桜島
海上保安庁 撮影
2002/11/17 15:48
桜島
海上保安庁 撮影
垂直写真
海上保安庁が撮影した写真については出所明記でお願いします.
2000/05/24 13:15
昭和溶岩と大燃埼
海上保安庁 撮影
1996/09/24 15:09
大正溶岩と昭和溶岩
海上保安庁 撮影
1993/05/25 11:47
新島と大燃埼
海上保安庁 撮影
「桜島」活動記録